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コース攻略 スタートホール編

スタート前からの準備も肝心です!

スタートホールでのプレーは、とても重要です。その日を通してのリズムや気分を決めてしまうといっても過言ではありません。万全の準備をして臨みたいものです。

私自身はスタートの1時間半前にはクラブに入り、スタートまでの流れを次のように決めています。

まずトイレ、すっきり気分でストレッチ、スタート1時間前から打球練習、続いてアプローチとパターの練習。この手順を踏むことで、慌てずに落ち着いてスタートティーに立つことができます。ティーに立ってから、さてどうしようかと考えるのではなく、それまでの準備からゴルフは始まっているのだと考えて下さい。

スタート前にできる簡単なストレッチとしては、クラブを2本持って左右に交互に素振り、股関節のストレッチ、肩甲骨のストレッチがおすすめです。では、各コースのスタートホールの攻略法に移りましょう。

北摂1番ホール

lesson_hokusetsu1 かなりの打ち下ろしになるホールなので、ティショットのボールは滞空時間が長くなり、そのぶん風の影響を受けやすいため、風の読みが重要になります。230ヤードほど飛ばせば急斜面を下ってフェアウェイまで運べるのですが、それ以下になってしまう場合を考えると、斜面が平らに近くなる左サイドへ打ち出す方が、第2打を打ち易くなります。

第2打では、グリーンの縦方向が短いうえ、センターから奥が下っているため、ピンを直接狙ってグリーンオーバーしてしまうミスに注意しなければなりません。奥からのアプローチは傾斜の読みが複雑で難しく、セカンドをオーバーした時点でボギーの確率が高くなってしまいます。

第2打は左足下がりでボールを上げづらい上、グリーンの縦幅が短いことを考えれば、花道を使って手前からしっかり攻めていく事こそ、このホールのポイントと言えます。

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東播1番ホール

lesson_tohban1三田レークの3コースのスタートホールでは、最もティショットでプレッシャーがかかります。左はラテラルウォーターハザードで林がせり出し、右は一見受けているように見えるものの、OBラインの少しでも右へ行くとボールが出てこず、見た目以上に狭く感じるホールです。そのうえ、左ドッグレッグした先にあるグリーン。

攻略のポイントとしては、第2打で左の林が邪魔にならないポジションに運ぶこと。ラフにかかってももいいつもりで右めに打ち出していきましょう。距離的に届かない場合や、ティショットが左に行ってしまった場合は、グリーン右のバンカーの手前、フラットなポジションにボールを運び、3打目で勝負できる状況を作ることです。

つまり、このホールの1番のポイントはティショットをいい位置に打てるかどうかです。もしもミスをした場合には、素早く切り替えること。無理をして傷口を広げ、大叩きすることだけは避けて先のホールの挑戦につなげてください。

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清水1番ホール

lesson_kiyomizu1このホールの攻略ポイントは、グリーンを狙うショットの組み立てです。ティショットでは、左からえぐれ込んでいる谷に注意し、広い右サイドから攻めていくのが無難でしょう。

第2打地点からは打ち上げで、グリーン面が見えない上にグリーン自体もあまり大きくなく、さらに右の斜面の松の圧迫感と左のガードバンカーが効いています。縦方向の距離をしっかりと合わせないと、それらの罠にはまってしまいます。

こういった状況で距離を合わせるのは、アベレージゴルファーにとって大変なことです。特に右の松の木の方に打ってしまい、崖のような斜面の下から木越えになる事態は避けたいもので、左サイドからグリーンを攻めるプランがおすすめ。左のガードバンカーに入っても良しとするなら、攻めやすくなってきます。バンカーに絶対入れたくないというなら、バンカー手前に刻んで攻略するのも一つのプランでしょう。

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